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2005.03.03

ライブドア vs フジテレビ Part2

さて、前日の続きです。(古い日記から読むと分かり易いと思います)

では、何故ニッポン放送の株を欲しがるのでしょう?

【フジテレビ】
昔、ラジオ放送が主流だった頃、そのラジオ放送を行っていたのが「ニッポン放送」という会社で、テレビは今みたいに一般には普及していませんでした。よって会社の規模はフジテレビよりニッポン放送が大きかったのです。
まだそんな時代に、経営資金を得るため、小さいフジテレビは、「このチケット(株ですね)を買ってくださーい」ということで売り出しました。そのチケットを一番沢山買ってくれたのがニッポン放送なのです。当然経営に必要な大切なお金を出すわけなので、フジテレビに対して大きな影響を与えます。簡単に言えばニッポン放送はフジテレビに対して「ああしなさい、こうしなさい」と言えるわけです。
その後テレビが普及し始めると、メディアの主流がテレビになってきました。そうすると、フジテレビの会社の規模が大きくなり、とうとうニッポン放送を追い越してしまいました。大きいフジテレビが小さいニッポン放送に指図されるのはおかしいじゃないの?となり、それならば、フジテレビがニッポン放送のチケットを沢山買って、フジテレビが親会社となり、ニッポン放送を子会社にすれば良いんじゃないか、という事になったのです。
その他の理由として(こちらの方が重要です)、現時点で、ニッポン放送が他の会社に支配されたら、間接的にフジテレビも支配されてしまいます。それを恐れたフジテレビ側が、ニッポン放送のチケットを欲しがるのは無理も無い事でしょう。

【ライブドア】
インターネットと既存のメディア(ラジオ・テレビ等)を融合させた新たなビジネス展開を考えていたライブドアは、比較的規模が小さく(チケットが買いやすい)既存メディアに影響力が大きいニッポン放送に目をつけました。
現時点では、ニッポン放送がフジテレビに対して影響力を一番持っていたからです。この場合、会社の規模は関係なくなく、その会社がどの会社のチケットをどれだけ持っているかが重要なのです。その点で言えばニッポン放送は会社自体は比較的小さいものの、フジテレビという大きな会社のチケットを一番たくさんもっていたのです。(これを、ニッポン放送はフジテレビの筆頭株主と言います)そのニッポン放送の経営に口を出すと言う事は間接的にフジテレビにも口を出せるという事になります。(ライブドアとしてはフジテレビと友好的な業務提携をしたいようだが・・・)
そこで、インターネットと既存のメディアの融合を目指すライブドアとしては、どうしてもニッポン放送のチケットが欲しい訳です。
(「フジテレビ」を「フジサンケイグループ」と置き換えた方が正確かも?)

***** 続く *****

※これはあくまでも私の見解であって、本当の両者の意図は分かりません。(でもたぶん合っていると思いますが・・・)

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