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2005.03.02

ライブドア vs フジテレビ

さて記念すべき第一弾は・・・

【ライブドア vs フジテレビ】
巷を賑わせてるようですが・・・何事?って人の為に簡単に説明をば

まず、買取と販売を仲介している店があるとします。そこで扱ってる商品が「株」と言う物で、毎日沢山の会社の株が売り買いされています(これを「取引」と言います)。この取引の約束事として「敷地内で取引はOKですよ。でも同じ会社の大量の株を買うならばトラブルを無くすためになるべく店内で取引しましょうね。」という建前がありました。(敷地内が株式市場ですね)
そこに、フジテレビという会社がニッポン放送の株を大量に欲しいので、今までの風潮に従って店の中に店舗を構え、
「ニッポン放送の株を○○株数まで××円で買いますよー△月□日まで受付ますよー。売ってくださーい」と叫んで買取を呼びかけます。(これがTOB(株式公開買い付け)ですね)
それとは別に、ライブドアという会社もニッポン放送の株が欲しいので別の方法を考えました。それは・・・
「店の営業時間が終わってから店外で買ってしまおう」というものでした。そこで、店の閉まるのを待ってから、その店の敷地内の駐車場に買取の店舗を出しました。
フジテレビに売ろうか迷っていた人たちは、ライブドアの方が高く買ってくれる(買値が分からないのでこれは予想ですが)ので、「こっちに売ろう!」となり、ライブドアは沢山の株を買うことが出来ました。同じ敷地内での取引なので法律的に問題はありません。(これが時間外取引ですね)
結果、ライブドアがニッポン放送の株を全体の約1/3を取得したのです。これはニッポン放送の重要な案件に対してNOと言えるだけの力があります。逆に言えば、ライブドアが「いいよ」と言わなければニッポン放送は重要な案件を実行できないのです。

しかしこの方法は今までの日本的なやり方とは違っていたため、今までの風潮に従って買っているフジテレビが「けしからん!」と怒ったのです。(その他の背景もあるようですがそれは後述)
他の人からは
・マネーゲームみたいで良くない。
・あまり人に知られず、こっそり買うのはいかがなものか?
・金にモノを言わせて買ったのではないか?
・もし最初から談合して時間外に取引したのであれば、敷地の外での取引(市場外取引)では?
・ライブドアが外国の会社(リーマン・ブラザース証券)からお金を借りて買うって事は最終的にその外国の会社に支配されるのでは?
などなど、沢山の批判がでました。
さすがのお偉いさんも事の重大さに気が付き、「これは大変な事だ!法律を変えなければ!」となった訳です。(本当は気が付いていたのでしょうが、「日本でこんな事をする奴は居ない」と高をくくっていたのでしょう)

それに対してライブドアも、「別に法律に違反してないよ。ルールに従ってやっただけだよ」と主張しました。

また、一部には
・日本の古い体質を変える良い機会じゃない?
・今まで規制で守られていた放送業界の怠慢じゃないの?
などと擁護する意見もありました。

ということで日本中が大騒ぎになったのです。

(参考:株とは?TOBとは?)
http://www.begin-kabu.jp/kabu-2-1.html
http://manabow.com/qa/tob.html

※この件に関連して、リーマン・ブラザース証券関連のニュースもありますが、時間が有ったら別に書きたいと思います。

***** 続く *****

どうかな?分かったかなぁ?

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