フジテレビのTOB結果と議決権

今日、フジテレビのTOB（株式公開買い付け）の結果報告がありました。
結果・・・目標の２５％を大きく上回って、３分の１を超える３６％強を獲得し、ニッポン放送の重要な案件に対してNOと言える立場になりました。ライブドアがニッポン放送の５０％超の株を獲得したとしても、例えば取締役の解任、定款の変更、合併などの重要な案件に対して、フジテレビは「ダメ！」といえる訳です。
ところで、この３６％強と言う数字は、全発行済み株式のうちの割合であって、良く聞かれる「議決権ベース」に直すと３９％強になるようです。
さて、「議決権ベース」とは何でしょう？
まず、議決権とは、簡単に言えば株主総会に参加して、発言したり、会社側に説明を求めたりできる「ものを言う権利」のことです。原則として1株につき1議決権があります。当然いっぱい株を持っている株主の発言力が強くなるので、株の争奪戦が起こるわけですね。
ですが、株には議決権を持つ株と議決権を持たない株があり、「議決権ベース」とはその議決権を持つ株だけで考えた場合の全体に対する％の事です。
例えば、発行済株式が１１０株あったとします。その内議決権を持つ株が１００株あったとすれば、両社の議決権を持つ株の保有数はライブドア４５株（４５％）、フジテレビ３９株（３９％）となります。こう見てみると意外と差がないですね。（ライブドアの４５株は予想です）
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ただ、今回のTOB結果はフジテレビに有利なのは間違いないですが、もっと重要なのはライブドアが東京高裁に申請している「新株予約権の発行差し止め」の判決結果です。この判決次第で今後の成り行きが大きく違ってきます。早ければ今週中、遅くても来週前半に判決が出ると思われます。
さてさて、どうなるか楽しみです。

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