やってくれたね!東国原知事!
23日、自民党の古賀選挙対策委員長が宮崎県を訪れ、東国原英夫・宮崎県知事に対して、次期衆議院議員総選挙に自民党公認候補として出馬を要請した。
「選挙は、人気と知名度が第一、政策はその次」という考えを改めて露出した行動ではないかと思う。
自民党は東国原知事の人気が目的なだけであって、本気で党内に新しい風を入れようとは思っていなし、総選挙で勝つための1つの道具としか思っていないはず。
相変わらずの「勝てば官軍負ければ賊軍」的な考えである。
確かに、選挙に勝つためには、人気・知名度が重要な要素であることは間違いない。そして勝たない事には自分たちの政策が実行できないことも間違いない。
だからと言って、こんなあからさまにやったのでは逆効果だろう。
本来なら水面下で事が進み、本人が自主的に出馬するように仕向け、もし失敗しても話が漏れないように行動するのだろうが、今回は時間的な余裕がないので早急に事を進めようと思ったに違いない。
政治というのは、重要案件は国民に分からないように裏でちょこちょこやっているイメージがあるので、今回のようなオープンな形での行動自体は評価できるが、ちょっと考えが浅はかだ。
「それだけ自民党は焦っている」という事を国民に公表したようなものだ。
そんな自民党を見透かしてか、東国原知事は以下の2つの条件を出した。
1、自分を自民党の次期総裁候補として選挙に臨むこと。
2、全国知事会で作成した提案を、自民党の公約(マニフェスト)に一言一句違わず全て入れ、4年間で実行すること。
ハッキリ言って、無茶な条件です。
まず1、の次期総裁候補は99.9%あり得ない。あとの0.1%は・・・
「総裁の候補なのだから総裁にしなくてもいい」
「とりあえず人気だけでちょっとだけやらせて、すぐに理由を付けて降ろせばいい」(どっかのドラマであったな・・・)
「誰も言うことを聞かないよう圧力をかけて、自分から辞めさせる」
「勝てば官軍だからどうにでもなる」
などなどだが、可能性は極めて低い。
ただ「党則上それは無理だから閣僚(総務大臣かな)ではどう?」みたな事はあるかもしれない。
おそらく即答で断られると思うが。
2、は提案内容がよく分からないので何とも言えません。
(税収を国と地方で5:5にするとか・・・)
さてさて、東国原知事の真意はどうでしょう?
満更、国政に興味がないわけではない と思う。
ただし、今のままでは単なる国会議員の一員で埋もれてしまい、今まで以上にテレビやマスメディアで発言しても何も変わらない事をよく分かっている。
だったら、権力のあるトップになればいいと思ったのかもしれない。
もっとも、本人もすぐには総裁になれるとは思っていないだろうから、将来への足がかりとしての第一段階と考えると辻褄があう。
決して、自民党をバカにしているとか、無礼(なめ)ているわけではないはず(自民党側からみれば、そう思うだろうけど)で、本気で「この国をどげんかせんといかん!」と思っているのではないでしょうか。
オイラはそう思いたい。
ただ、自民党を敵にまわしたわけで、本気で国政進出を狙っているのなら多少はマイナスでしょう。
相手は「腐っても自民党」ですから。
今回の件で、自民党は少なからずダメージを受けた。
民主党も、東国原知事が自民党から出馬されたら困るので、あらゆる手を使って阻止するに違いない。
政権奪取を掲げる民主党にとっては、今回の総選挙は千載一遇のチャンスなだけに、たった一人の候補者によって負けるわけにはいかないからだ。
ただ、自民党が自滅した感があるので、民主党にとってはよかったのかも。
しかし、日本の2大政党をここまであたふたさせる、東国原英夫・宮崎県知事って・・・
凄い存在になりましたね。大したものです。
果たして、ドラマ「CHANGE」の木村拓哉総理みたいな東国原英夫総理が誕生するのだろうか?
オイラは、現状では限りなくゼロに近いと思う。
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コメント
そのまんまイケイケで
応援にキャラ入れバッジは
投稿: ボバッチ | 2009.06.25 10:56
★ボバッチ様
キャラ入れバッジ作って紹介・販売してください。
投稿: 結 | 2009.06.25 20:44